一流人じゃなくても夢は叶えられる!

英語を学び、映画を見まくったことで夢は叶えられた!

【英語/映画/旅行が好きな方向け】ロサンゼルス駐在生活体験記 019 ワーナースタジオ・ツアー              

5.映画会社のスタジオツアー (のつづき)

 ワーナー・ブラザース  スタジオツアーの思い出

 90年代のワーナー・ブラザースは「バットマン」「スーパーマン」「ボディガード」「逃亡者」「マトリックス」などのヒット作を数多く世に送りだしている映画会社なのです。ここのスタジオツアーは、以前は映画会社関係者しか参加出来なかったらしいのですが、今では一般の人のも参加出来るようになっています。(参加費の歴史(?何故 いる?):92年度は27ドル、99年度は30ドル、2020年は69ドル)

 さて、これからレポートするワーナー・ブラザースのスタジオツアーは1992年時点のものですが、映画ファンの方であれば楽しんで頂けると思います!お許しを!さて、時を戻そう!

参加者はスタジオツアー用に用意された住所・建物の前に集合します。出発前にその建物の中にある試写室でワーナー・ブラザースの歴史が分かるフィルムの上映が10分位あります。それを観た後、トラムに乗り込み、スタジオ内のツアーにいざ出発です。

トラムの運転手兼ガイドさんの説明はすべて英語なのでヒアリングに自信がない人はばっちりと実力をつけてから参加した方がいいですよ。私はヒアリングが苦手なので正直、困りました。おそらく2020年の今も英語のみのようです!

ワーナー・ブラザースのスタジオはロサンゼルス市内にはなくてバーバンクという隣町にあります。方面としたらロスの北東でユニバーサル・スタジオ方面、ユニバーサルスタジオから下の道を車で12、13分行ったところにあるといった感じです。ワーナーのスタジオもユニバーサルスタジオに負けず劣らずの広さを誇っています。ヨーロッパの街並みが丸ごと一つ作られたヨーロッパエリアがあるかと思えば「バットマン」や「ディックトレイシー」の夜のゴッサムシティの設定で使われたニューヨークの街並みエリアもある。さすがはワーナー・スタジオです。どでかい街並みが作られているから、どんな撮影にも対応出来ちゃう訳なんですねぇ~。もう、とにかく凄いです。樹木がうっそうと茂っていて通称ジャングルと呼ばれるエリアがあるかと思えば、ハリウッドヒルズという山を背にしてウエスタン調の町のセットが建てられているエリアがあったりします。

これらの街並みを作っている建物の表面はグラスファイバーという素材を使っていて、うまくコーティングされているので、まるで本物の建物のような立体感と質感を出しています。ただし裏側・中側は何にもない「がらんどう」の状態ですが。

今一度、トラムに乗って最初に案内されたヨーロッパエリアに時を戻そう。最初に案内されたフレンチストリートというところで、係りの人がマイクで「ここは往年の名作『カサブランカ』が撮影されたところですよ。」と紹介してくれました。高校時代に私が恋した女優は何を隠そうイングリッド・バーグマン。「大人の恋の悲哀」「ハンフリー・ボガードの渋さ」など、この作品を観た日は中々眠れなかったことを覚えています。若き日の自分に感銘を与えた作品の撮影された場所にいるということは、ボガードもバーグマンもいた場所にいるんだと何んとも言えない不思議な感覚があって、夢が叶ったというか、何かこう胸に込み上げてくる熱い想いがありました。

トラムが進んでいくと、今度はコメディ映画「ポリスアカデミー」シリーズの学校の建物が見えてきました。あのばかばかしさとハイセンスな演出。思いっきり笑えるコメディ映画、私は大好きでした。あの「氷の微笑」のシャロン・ストーンがパート4に出ているんですよ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   また少し進むとウィリアム・ハートが主演した「アルタード・ステイツ」で彼が暮していた家がそのままそこにありました。トラムに乗って撮影所内を進んでいくと何だか映画の世界と現実の世界を行ったり来たりしているみたいでとても不思議な気持ちになりました。どの作品にも言えることだと思うのですが、撮影している最中はその家なり建物の回りに照明やカメラやマイクなどの機材とそれぞれのプロのスタッフ、監督、出演者達が右往左往していて活気溢れる緊張した雰囲気の中で撮影が行われていたのでしょう。でもトラムで回っていると、確かに映画に出てきた家なり建物が目の前にはあるのですが、ただその場所にひっそりと存在しているだけといった状態というのは『何だか主を欠いた家』のような寂しさ、う~ん、何んと表現すればいいのでしょうか?「生気を失った魂の抜け殻」とでも言いましょうか。ユニバーサルスタジオ内をトラムで走っていて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の街並みの中を通った時も同じ淋しさに襲われたことがありました。逆にスタジオ内で小さな撮影でも、今目の前で撮影が行われている現場に出くわすと今度は逆に生きている躍動感のようなものを感じました。
 
トラムは次にジャングルセットと呼ばれる一帯に入って行きました。木々が鬱蒼と茂っていてうまい具合に林というか森のような地帯がありました。広さも結構ありましたので確かにここをジャングルに見立てたセットにしてしまうことは可能だと思いました。メル・ギブソンとジョディ・フォスターが出演した「マーヴェリック」やコメディ映画「ホット・ショット2」などがここで撮影されたそうで、ガイドさんの説明によるとスティーブン・キングの原作の作品が映像化される際には、よくこの場所が使われているのだそうです。
この一部に直径にして14メートルを越える穴というか、くぼ地があったのですが、必要とあらば、そのくぼ地に水をはって池にして撮影を行うのだそうです。
 
屋外のセット巡りが一段落すると、今度は大きな倉庫というか2階建て?の施設内の見学となりました。ここは撮影の際に使われる小道具と衣装を保管と貸し出しを行っている施設になるのだそうです。案内されて中に入ると小道具にしろ衣装にしろ、その種類と数の多さに圧倒されました。セットとして家の中のダイニングで食事をするシーンのセットを組んだとしたら、あとはテーブルやその上に置く食器など映画やドラマのシーンに合わせて、その都度、小道具を用意しなければなりません。
 シツコイようですが、映画・ドラマに登場するその舞台は、ホワイトハウスの中もあれば、農家の食卓、普通の恋人たちの部屋の中、大きな額縁に入っている絵画が飾られている大富豪の邸宅、そこに必要なアンティーク調の古びた家具などなどなど、数えきれないほどのシチュエーションがある訳です。その全てに合わせて小道具・衣装を用意する必要があり小道具を用意するのもりっぱなスタッフのお仕事という訳です。
 
食器類のコーナーの入り口の所にガラスケースがあり、中に何か飾られていたのですが、それはケビン・クライン主演の映画「デーヴ」(93年公開作)の中で大統領に扮している彼がホワイトハウスで使用していた食器類の一式でした。
 
小道具担当のスタッフは、自分の担当する作品で必要となる小道具をこの施設から借りて撮影現場に持っていくのです。借りるに際には、まるで図書館で本を借りる時にように申請して借りる仕組みになっています。小道具にしろ、衣装にしろ、必要な物は大概、この施設の中に保管されているので、購入せずに済ませられるものは、ここで借りて済ませてしまう訳です。こんなのって映画が世界産業として成り立っているハリウッドだからこそのシステムですよね!?
所要時間は3時間ほどです。ワーナー・ブラザースのこのスタジオツアーは撮影所見学という意味では一番学ぶことが多いと思いました。映像産業に従事されている方、あるいはこれから映像ビジネスに携わりたいと考えている方には是非とも見学をお薦めするツアーです。
つづく