☆スターのよく行くレストラン☆
以下の情報は私がロサンゼルスで暮らしていた90年代初頭から数年間の情報です。かなり時が経っているので、古い情報であることをどうか御承知おきください。「温故知新」という気持ちでOKという方、勇んでお読みになってみてくださいませ。得るものはないかもしれませんが。
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ロサンゼルスという町で暮らしていると、ただ街を歩いているだけでもハリウッドスターに会えるチャンスは「ある」と思います。ただし、ある程度、長い間ロサンゼルスに滞在・暮らした場合という条件付きです。短期のロサンゼルス観光の旅行だとそれはなかなか難しいことだと思います。
チャイニーズシアターの前にスターが手形を入れに来る時は、前もってそのセレモニーの宣伝告知が町中に張り出されたりするので、その日時にその場所に行くことが出来ればお目当てのスターの顔を見ることは出来ます。
このイベントは年に一回あるかないかという頻度です。アカデミー賞やゴールデングローブ賞、大作のワールドプレミアに出席するスターたちがレッドカーペットに入る前を待ち構えるにしてもそれなりのエネルギーと時間が必要になります。従って観光でロスを訪れて偶然憧れのスターに会うことが出来たとしたらそれはかなりラッキーなことなのですよ!!
ロサンゼルス観光中に何とかスターに会いたい、一か八かのチャンスに賭けてみたいという方がいたら、やはり有名人がよく行くレストランやその時々のホットなレストランなりお店に行ってみることをお薦めします。(もちろん絶対に会えるとは言えませんし、アフターコロナの時代にどうなっていくかという懸念もあります。)
LA 駐在中ゴルフやテニスなどスポーツ系にほとんど興味がなかった私は休日ともなると家内を連れ立って「映画を見にいく」ということと「ハリウッドスターが出没するレストラン巡り」をすることを楽しみにしていました。
2020年の段階で営業をしていて、私が暮していた1992年から95年の間にすでにお店が人気を博していて、そこに行くとハリウッドスターに会える確率が高かったカジュアルなお店を今回は3店舗ほどご紹介します。
Patrick’s Roadhouse
まずはロスの西に位置するサンタモニカの海岸線フリーウェイ(Pacific Coast Highway)1号を少しばかり北に行った場所にあるPatrick’s Roadhouseというお店です。中は大小様々なアンティークが置かれていて奥(横)に長いお店です。お店は前オーナーのビルさん(Mr. Bill Fischler)が1973年に 始めました。ハンバーガーにオムレツ、フィッシュフライなどカジュアルで美味しいアメリカ料理が味わえるお店です。ビルさんは明朗でちょっと太めの小柄なおじさまでした。僕らがお店に行った時もいつも笑顔で気持ちよく接してくれました。
ですから、お料理がいけてることはもちろんなのですが、ビルさんの人柄の良さがこのお店に人を引き付けて開店当初から今日まで一般のお客さんから有名人まで様々な人たちを虜にしていたのだと思います。
中でもシュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、このお店の大ファンのようで専門のテーブルもあるし、彼のお母さんが厨房に入って料理を作ったこともあるようです。我々が暮していた頃、お店の入り口近辺にはビルさんとシュアちゃんが一緒に写っている大きな写真がデ~んと飾られていました。
気軽に立ち寄れて美味しいので土日に行くとさすがに待つことが多かったですね。カジュアルで陽気なお店なのでハリウッドスターにもファンが多く、彼らは土日や混んでいる時間帯は避けて平日の朝や午後のゆったりした時間帯に食事に来ているようでした。
シュワちゃんの他によく来ていると言われていたのはショーン・ペン、メグ・ライアン、ロブ・ロウ、カート・ラッセル、ブルース・ウィリス、トム・クルーズといった豪華な面々。
私は土日の混んでいる時間帯にいくことが多かったので、なかなかスターにはお目にかかれなかったけれど、それでも「トゥルーライズ」(94)でシュワちゃんの相棒を演じていたトム・アーノルドがいたり、違う日に名優エリオット・グールドがいたりして、やっぱりここは訪れる日時と運がよければスターに会えるお店なんだなぁと思いました。
この体験記022で「トム・クルーズ邸探し」のことを書きましたが、トムにしろ、シュワちゃんにしろ彼らのお屋敷は当時「パシフィックパリセーズ」というセレブが多く暮らす地域にありました。よくよく考えてみるとこの「パトリックス ロードハウス」は海岸線にほど近いところに立っていて、その脇の道がトムやシュワさんたちが暮らす「パシフィックパリセーズ」へと続く坂道に繋がっているので「そりゃ、そんな行きやすい場所にお店がある訳だから食べたくなったらついつい行っちゃうよなぁ。」と思いました。
オーナーのビルさんとそんなに仲が良くて、ロスにいる間は専用の席があるというシュワちゃんに会えるかもしれないと思い、3年4カ月の間、私も行ける時に行ってみたのですが、残念ながら、このお店で彼に巡り会うことは出来ませんでした。
2020年現在、父ビルさん亡き後、息子さんの一人であるアンソニーさんが、この店を引き継いでいます。それではお店の名前になっている「パトリック」の由来はどこから来ているのか?というと、ビルさんの末の息子さんが Mr.Patrick Fischler という方で、この末息子さんの名前から来ているのだそうです。ちなみにこのパトリックさん、今何をされているかというと、知る人ぞ知る俳優さんになっていました。
Patrick's Raodhouse
106 Entrada Dr. at the Pacific Coast Highway, Santa Monica
Tel. 310-459-4544 (2020.06.06. に再オープンしているようで安心しました!)
2件目
PLANET HOLLYWOOD Southern California (Costa Mesa)
(2020年現在、PLANET HOLLYWOODのレストランは2度倒産しておりオープンしている店舗はラスベガスなど数店舗は存在していますが、これからお話しするコスタメサ店は、残念ながら、1999年にお店を閉じています。)
私は駐在していた3年4ケ月の間、一度も日本に帰ることなく、夏休みやお正月休みなどの長期のお休みがあるとアメリカの主要都市の様子を見学に行くことにしていました。もちろん映画がらみの場所が多かったですが・・・。様々な都市を回ったので、その件については、また別の機会にお話しさせて頂きたいと思っています。今回はスターに会える可能性の高いレストランとして勢いがあった「プラネットハリウッド」について少しばかり書かせて頂きます。
当時、町のタブロイド紙に「プラネット・ハリウッド」の西海外出店第一号店がコスタメサのサウスコーストプラザというショッピングモールの中にオープンして大賑わいになっているという記事がありました。映画「ソフィーの選択」「逃亡者」のプロデューサーで知られるキース・バリッシュ氏とこういったコンセプトレストランですでに人気のあった「ハードロックカフェ」のビジネスで実績のあるロバート・アール氏が中心となってこのテーマパーク的なレストランのプロジェクトを進めていき、シュワちゃん、シルベスター・スタローン、ブルース・ウィリスなどにも出資を募ったと書いてありました。このタブロイド紙の記事を読んでしまった私は「これはもしかするとシュワちゃんに会えるお店なのかもしれない」と思ってしまった訳であります。そして・・・。つづく