シカゴ 綺麗で素敵な上にピザが美味い!!
以下は私が1992年から95年にロサンゼルスに駐在していた際、休暇を利用してシカゴに行った時のお話しです。ですからかなり古いお話しになります。ご了承ください。
ニューヨークからロサンゼルスへ帰る飛行機の中でのことですが、飛行時間は6時間。たとえば4時に出発すると6時間乗っているのでニューヨーク時間の夜の10時に到着しますが、国内の時差の関係でロスはニューヨークより3時間遅れているのでロス時間の夜の7時に到着することになるのです。何だか得をした気分になります。
さてさて、ニューヨークからロサンゼルスに帰る飛行機の中で離陸して程なくして機長から機内アナウンスがありました。「あと5分すると本機はシカゴの上空を通過します。どうぞ機内からシカゴの綺麗な夜景をお楽しみください」と。
実際、機内から見下ろすシカゴの町の夜景はとても美しかったのです。クリスマスの飾りつけの時によく使う丸い琥珀色の玉の色。大小さまざまなあの琥珀色の玉が無数集まったかのようにキラキラ、キラキラと町全体が輝き浮き上がっているかのようでした。使い古された表現ですが、それまるで宝石箱をヒックリ返したような綺麗さでした。
「なんて綺麗な夜景なのだろう!」と凄く感激したのを覚えています。
私としてはシカゴと聞いてすぐに思い出すのは「アル・カボネ」でありロバート・デニーロがカボネを演じた映画「アンタッチャブル」(主演はケビン・コスナー)。それとアメリカ国内でピザが一番うまい町であるということ。ニューヨークの方が美味いという人もいますが「そんなに美味いのであればいずれ食べに行かなければならない。」と思った次第です。
さてさて、それから幾つか後の休暇の際に、その綺麗な町である「シカゴ」に観光で訪れる日がやってきました。ロスから訪れた町シカゴは、やはりそれはそれは「美しく・綺麗な町」でした。何んと言えばいいのでしょうか、空気が澄んでいる上に、町の建物の輪郭がいちいちきっちりしているというか、目が近眼の方には分かっていただけるかもしれませんが、眼鏡を新しくすると遠くまですっきりくっきり見えたりしますよね、シカゴの町ってメガネを変えなくてもその町に降り立った時から「すっきりくっきり」としたように見える町なんです。大袈裟かもしれませんが「絵画」の中にいるようなとでも言いましょうか・・・。だからなのかシカゴは映画の舞台になることも結構多いのです。
シカゴを綺麗な町だなぁと初めて思ったのは「ホームアローン」だったかもしれません。マコーレ・カルキンが演じるケビン少年が家族に置き去りにされながらも自宅周辺を歩くシーンがあるけれども、そのどこもかしこが美しい。実際に自分でシカゴの町を歩いて感じたのはそこかしこにあるお店のショウウィンドウの飾り付けがいちいち凝っていて、とても綺麗で可愛いのです。
下の写真に写っているこの「トウモロコシ」をオッ立てたような建物、何だかお分かりですか?実は、この建て物はどデカイ駐車場なんです。私たち夫婦が泊まったホテルはたまたまこの建物の目の前にあったのですごく印象に残っています。外から眺めていると車が駐車したり、くるくると中を回って下りてくる様子が見えたりするんです。
最近のアクション映画やSF映画で壊される高層ビル群のシーンなどを見ていると、この「トウモロコシ」みないな建造物(=どでかい駐車場)が映るシーンが結構あるのです。たとえば「トランスフォーマー、ダークサイド・ムーン」などですね。壮絶な戦闘シーンの中にこの建物が見えると「ほほ~あの駐車場の建物だ!」となる訳です。
さて、話し変わってピザのお話ですが、アメリカ東海岸地区では「シカゴのピザが美味いという派」と「ニューヨークのピザが美味い派」に分かれており「下の生地が分厚くてキッシュのようなピザがシカゴピザ」で「ニューヨークのピザは生地が薄い」ようなのです。私にとっては美味しければどちらでもいいのですが、まずはピザの専門店を探してそのお店に行ってみました。今にして思えばもっと凝ったものを注文すれば良かったかなぁとも思うのですが、本場の「マルガリータ」とはどんなものかと思って「マルガリータ」を頼んでしまいました。
「マルガリータ」は、ピザとしては人気は高いと思うのdすが、そもそも「マルガリータ」とは何なのでしょう?恥ずかしながら使われている具材や名前の由来などを私が知ったのは、いい大人になってからでした。
イタリアの王様ウンベルト一世と結婚してイタリア王妃となったマルゲリータ・ディ・サヴァイア=ジェノヴァ。1889年にマルゲリータ王妃がナポリを訪れた際にピザ職人のラファエレ・エスポジトとその妻のローザが3つのピザを料理して王妃に献上したところ、彼女はトマトソース(赤)、モッツァレラチーズ(白)、バジル(緑)とイタリアの国旗の色の具材が使用されているピザが一番気に入られたということで、ピザ職人のエスポジトはこのピザを「マルゲリータ」と名付けたのだそうです。
それで実際に本場シカゴで食べた「マルゲリータ」はどうだったかというと、やはり日本で食べるものよりも生地が厚くて、チーズもバジルも格が上のような気がして食べると美味しくて「う~ん、幸せ!さすがはシカゴだ!」と思ってしまいました。それは生地が厚いだけだったのでしょうか?でも美味しかったのは確かです。
それと1990年代に人気のあったチェーンレストラン「PLANET HOLLYWOOD」のシカゴ店では「テリやりチキン、マッシュルーム&ソーセイジ」のピザを食べてみました。当時、アメリカの様々な都市に出かけてはその土地の「PLANET HOLLYWOOD」に立ち寄っては食事をしていたのですが「ピザ」に関しては他のどの支店の「ピザ」よりもシカゴで食べたピザが一番美味かったのであります。
またこの時の旅行ではシカゴのユニオンステーションからアムトラックという鉄道に乗ってミルウォーキーまで行って一泊して帰ってくるということもしたのですが、なんだか行ってすぐに帰ってくるような旅程にしてしまったので夜に美味しいドイツ料理のお店に入った記憶しかないのです。
「ホームアローン」を見ていると自宅のあるシカゴに息子のケビンを置いてパリにきてしまった母親がケビンのことが心配で行ったパリから「とんぼ返り」でアメリカに帰ってきます。本当はシカゴの家に帰りたいのですが飛行機が満席でとにかくダラスまで急いで帰ってくるのですが、クリスマスシーズンなのでダラスからシカゴまで行く飛行機がありません。日本語字幕版でははっきりと訳が出ていないのですが、英語字幕をみるとダラス空港からペンシルバニアのScantonというところに来ていて彼女はそこからシカゴに帰らなくてはならないことが分かります。そして、そこに居合わせた飛行機に乗ることを諦めたバンドマン達から、
「自分達は飛行機を諦めてレンタカーで一路ミルウォーキーを目指して走っていくので、シカゴは途中だから私達の車に乗っていきませんか?」
というお誘いがあり、彼女はシカゴを目指すことになるのですが、ミルウォーキーが比較的にシカゴに近い町だと知っているとストーリーがすんなりと頭に入ってきますよという、あまり「ためにならないお話し」でした。考えてみると、ここまでの知識なくても十分楽しめる作品でした。あい、すいませ~~ん!