【 夢を追うと決めたからには 】003
前回からの続きとなります!
「総務部の業務」を3年間も行うのであれば「何か違うことをするべきなのではないか?」というかなり不遜な考えを持つようになっていました。それはどういうことかと言いますと・・・。
hudsoncraftedによるPixabayからの画像
その不遜な考えをお伝えする前に当時の私の状況をお伝えしておくと・・・。
① 玩具メーカーで開発や海外への輸出の仕事に携わりたいと思っていたが「総務」というどの会社でもやれると思われる部門への配属となってしまった。
② 母子家庭。私が大学生時代、母が大腸がんになり2度に渡る大きな手術を行った。それぞれが8時間にも及ぶ大出術となり、一回目は大腸がんの部分の切除。二回目は切除した腸が癒着しくっくいてしまい便が排出出来なくなり、その部分を切除。最悪は人工肛門にせざるをえないかもしれないと先生に言われる。2回目の手術は成功し便も出るようになったが、その後かなり長く床にふせることになった。私が就職してからも母は働くことはおろか、食べた物の排出する作業・日常生活もままならない状況が続いていた。
③病気が病気なので今後5年たってどこにも転移していないようであれば「がん」は完治したとみなすとのこと。当時、母は40代前半。
④母をみていて人間誰しも老人になれるわけではないのだと思った。再発すれば「死」を覚悟しなければならない。この時、私と叔母たちの間では「母には癌のことは告げない」ということにしていた。母は自分が癌であったことを知ったのは70代になってからであった。
⑤「人間誰しも老人になれるわけではない」のであれば、自分も母同様に「死に至る病い」になるかもしれない。「癌」は遺伝するとも聞く。自分は仕事の分野で「玩具ビジネス」を選んだわけだが、生きている間に本当にやりたいことをしなければ後悔することがある可能性が人生にはある。
⑥それならば今自分の心で燻っている感情・考えを一つ一つ紐解いて、本当にやりたいことをやるべきことと位置付けて「生」あるうちに行うべきなのではないのか?!
⑦「お前がやりたいこと、命があるうちにやりたいこと」それは何なのか?仮に40歳で死んでしまうとして、やっておきたいことは何なのか?本当に命がけで取り組んでみたいことは何なのか?よくよく考えるべきではないのか?
そして、以下のような考えを導きだしていきます。
⑧俺がやりたいのは「映画・映像ビジネスだ!」しかも海外の映画・映像作品を日本に輸入する関係の仕事こそやり甲斐をもって臨める分野だ。
⑨俺がやりたい仕事は、海外の国のビジネスマンとのやり取りが不可欠になる。つまりは「英語」が出来ないと話しにならないのでないのか? 幸いホテルでベルボーイをして片言の英語は出来るし、英語は大好きだ。
➉そうだ、総務の仕事を行うことに3年間という時間を費やすのであれば、その代わりに、その時間を「英語」の基礎力固めの時間に費やそう!
そして、将来つまり27歳以降は「映画・映像ビジネス」業界で働くのだという当てのないあまりにも身勝手な目標を掲げてしまったのです。もしも「映画・映像ビジネス」の業界に入れなかったとしても、英語の基礎固めをしっかりと行っておけばもう一度ホテル業界にチャレンジするということも考えられると思ったのです。
そして、その3年間でもう一つやれることがありました。それは「母の看病」です。仕事を正社員の会社員から融通のきくアルバイトにすれば、生活費の面では苦しいですが、母の看病と生活の手助けが出来ます。それまで学生だったわけですから、正直、それが3年間伸びるようなものだと割り切って考えることにしました。これをしておかないと、万が一再発して命を落とすようなことになったら女手ひとつで育ててくれた母に何も恩返しを出来ずに、その事をずっと後悔しながら生きることになるのだろうとも考えました。(この苦しい時期には叔母達や友人達にはかなり助けてもらったので、幾ら感謝してもしきれません!)
こんな不遜な考えを実行していく為に、次なるアクションを起こしていくことになります! つづく