4.やってきたぜ、ハリウッドだぜ!! (のつづき)
センチュリーシティ
センチュリーシティでロケをした作品として「ダイハード」と同じくらい有名なのが「リーサルウェポン2」です。ガイドブックやネットのサイトで数多く紹介されていたのがパーク・ハイアット・ホテルでの上層階からの下にあるプールへの落下シーン。 落ちたプールでばたばたするジョー・ペシを救出するシーンがあるのですが、その後ろに映りこんでいる大きなビルがあるのですが、これが「ダイハード」に出てくるナカトミビル(FOXプラザビル)なんですねぇ。ただこのパーク・ハイアット・ホテルは後年、その呼称が「インターコンチネンタルホテル」に名前が変わっているので気を付けてくださいね。
この地区にはセンチュリーシティショッピングセンターという施設があってAMCというシネコンが入っていたこととショッピングも食事も出来るということから気軽に立ち寄れるお気に入りのスポットの一つとなりました。ここのフードコートに「テリヤキボウル」という日本の焼き鳥ソースをぬって焼いてくれた鶏肉を乗せた丼メニューを出してくれるお店があったのですが、それが美味くてそれを目当てにここに行くようになってしまったとも言えます。(今2020年5月時点ではそのメニューはないと思います)
ある日、たまたま立ち寄った日の晩に向かいのABC側にある大きなシアターで「エイリアン3」のロサンゼルスプレミアがあり、続々と黒いリムジンが到着してレッドカーペットの上を歩いて劇場内に映画関係者が入場しているところに遭遇しました。私が見る事が出来たのは主演のシガニー・ウィーバー、招待客として「ターミネーター2」で人気が出たエドワード・ファーロング、ダイアン・レイン(「コットンクラブ」「マン・オブ・スティール」)、ミミ・ロジャース(トム・クルーズの最初の奥さん)といった顔ぶれでした。もう少し早く気づけばもっとスターの顔が見られたかもしれなかったので少し残念ですが、でもそういった華やかな場所に居合わせることが出来ただけでもラッキーでした。
サンタモニカ・ベニス地区
私が住んでいたミッドウィルシャー地区にあるパーク・ラブレラから車でフリーウェイを西へ走ること30分。そこにサンタモニカ・ベニス地区があります。ロス市内から車で30分も走れば海が見えるビーチに行けて週末を海岸線で過ごすことが出来る訳で、海好きの人であればロサンゼルスはやっぱり暮らしてみたい町だと言えるでしょう。
週末になると様々な人たちがサンタモニカにやってきます。普通に散歩を楽しむ人もいればローラースケート、スケートボード、サーフィン、サイクリング、それにヨットなどなどお楽しみはもう人それぞれと言った感じです。
サンタモニカピアと呼ばれている桟橋があって、そこによく観光写真に写っている大きな観覧車があります。週末は多くの人で賑わうピアとその近辺の砂浜もウィークデーは人が少ないのでビーチを一人占め出来るときがあります。天気が良くて風も穏やかな日に広大な空の下に広がっている太平洋を眺めていると「この遥か向こうに日本があるんだなぁ。地球ってなんて大きいのだろう。」と思い知らされます。何しろ日本からロスまで約時速6000キロの飛行機でおよそ10時間もかけて飛んでくるわけですから。う~ん、正直、実感がわかないです。時速6000キロの速さってどれだけ速いのか?
「来て来て来て来て、サンタモニカ」という歌詞で始まる桜田淳子さんの「サンタモニカの風」(1979年度)という曲をご存じでしょうか?当時、高校生だった私は「サンタモニカってどこ?カリフォルニアにある海岸線の町?」と思いながらも淳子ちゃんファンとしては彼女が「来て来て来て来て」と繰り返し言ってくるので「行く行く行く行くよ、いつか~」と一人返信ソングを口ずさんでいました。なので本当にサンタモニカの砂浜を歩けた時には「お~、ここがサンタモニカだ」と感激もひとしおで、すぐさま 一人で酔ってもいないのに「来た来た来た来た、サンタモニカ~、あたし来ちゃったもん!」と任務完了ソングを歌っておりました。 (う~ん、13年かかっていますね)
海岸線から少し離れたところに「サード・ストリート・プロムナード」という通りがあります。ここは雑貨や衣類や書籍など様々なお店やレストラン・映画館もあって地元の人たちも集まる繁華街になっていて夜も歩ける数少ない通りです。金曜、土曜の週末ともなると結構人が集まって賑わっています。(真夜中はさすがに避けた方が良いですが。)
サンタモニカ・ベニス地区、 ロバート・レッドフォードはこの辺りで育ったそうですし、1992年当時はアーノルド・シュワツェネッガーやオリバー・ストーンはこの地区にオフィスを構えていました。ジェフ・ブリッジス、テッド・ダンソン、ミッシェル・ファイファーもこの地区の住人でしたし、普段はアリゾナで暮らしているショーン・ヤングはハリウッドで仕事がある時にはサンタモニカ地区のアパートで過ごしているそうです。
グリフィス天文台
「ターミネーター」(84年度)や最近ですと「ラ・ラ・ランド」(2016年度)の中に出てきているグリフィス天文台ですが、他にも数えきれないくらいの映画に登場しています。ここが登場する映画を観てからここも訪れてほしいスポットではあるのですが、映画に出ているいないに関わらず、晴れている日に夜景を見に行けるチャンスのある方は是非行ってみてください。夜景好きの私は日本でも綺麗と言われている夜景スポットには色々と行きましたが、このグリフィス天文台からの夜景はずば抜けて綺麗だと思います。
私の知り合いが日本からやってきてグリフィス天文台の夜景を見に出かけたのですが運の悪いことにその日は開放されておらず手前で断念して引き返して来たということがあったので、旅行の計画を立てる際はここがオープンしているかどうかをしっかりと確かめてから予定に組み込むことをお薦めします!
今(2020年5月末時点)は日本ばかりでなく世界中が新型コロナ禍で大変な時期を過ごしています。コロナが終息をしてまた自由に海外旅行が出来るようになることを祈るばかりです。
つづく