今週のお題「かける」
このブログの【003】で今のGAFAの創業者たちのことを書かせてもらいましたが、このGAFAの創業者たちよりも前にIT業界の巨人になっていた人物「ビル・ゲイツ」氏ですが、彼は2008年にマイクロソフトを率いるという立場からは身を引いています。この際の彼の個人資産は580億ドル以上あったそうで2020年になると彼の純資産は1086億ドル(約11兆5000億万円)にまでなっていたそうです。
※以下およびこの記事の一部はNETFLIEXでオンエアしているドキュメンタリー「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」、ウィキペディア、ネット上のビル・ゲイツに関するいつかのサイトの情報を参照にさせて頂きました。
2000年に「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立しました。その主な目的は、世界の「病気」と「貧困」を考察し改善出来る点を見つけて実施・実行するというものでした。2006年にはウォーレン・バフェット氏が条件付きで300億ドルにのぼる寄附を行ったことでその規模が倍増しました。
ビル・ゲイツ氏とメリンダさんは27年間続いた夫婦生活に終止符を打ちました。(この離婚によって世界の長者番付はそれまでずっと1位だったのが5位へと後退)
今から27年以上前に、彼は「ビル・ゲイツ 未来を語る」という本を出版しています。この本を2021年の年末にじっくりと読み返してみたのですが、物の見事なまでにビル・ゲイツ氏がこの本の中で語っていた内容に沿うような形で「デジタル革新」がなされ「情報ハイウェイ」が形成されていき、今でこそ普通に【IoT】なる言葉が使われていますが、ビル・ゲイツという人の頭の中ではしっかりと未来への道すじが見えていた、そんな感じがしてしまいます。たださすがにプライベートにおける27年後の自分たち夫婦の未来までは語ってはいませんでしたが・・。ただ一か所、結婚して新居を建設する際に、キッチンは家族で使えるように改良し、ビル・ゲイツ氏自身には「大きな書斎」を用意していたが、妻のメリンダ夫人には「仕事部屋」を用意していなかったと記述しています。(※Netflixのドキュメンタリーの中ではメリンダ夫人は「新しい家は自分と娘の二人きりでどこから人が入って来るか分からないから不安だった」としか述べていませんが・・・)
また、離婚に至る理由の中に、会議の席でメリンダ夫人を軽んずる発言が間々あったということが挙げられていました。
ビル・ゲイツという人は、27年も一緒に暮らしたメリンダ夫人が驚くほどの記憶力の良さの持ち主で、その頭脳明晰さに驚嘆していますから、本当に「天才」なのだろうと思います。ですが、頭脳明晰だからといって、自分のパートナーの発言を軽んじて良いわけではないでしょう。
ドキュメンタリー番組で元妻のメリンダさんは、さまざまな検討材料に関する自分の意見はビルに伝えていると語ってはいますが、彼女自身もかなり頭脳明晰な女性ですから、常に自分より上から目線で物事を言い続けれたとしたら・・。
その他にも「離婚」の理由として会社の女性社員に「不適切なメール」を送ったことなども挙げられています。ビル・ゲイツ氏に近い社内の人たちからも「あのようなメールを送るのはいけないことだ。」という指摘があったと報道などを通して伝わってきていることからすると、ある程度、そういうことはあったのかもしれません。
ただ、もしも私がひとりの人物から27年間もの長い間、軽んじられ続けられたとしたら、やはり「心」の中にその人に対する「自覚なき嫌悪感」が蓄積され続けてしまい、いつしかそれが爆発してしまうように思います。ただ、夫婦のことはそれぞれの夫婦にしか分からない事情があるので、この点に関する詮索はここで止めることにします。
彼の日頃の生活の模様を追ったドキュメンタリーを観ていて思ったのは、ビル・ゲイツという人物の「読書量」の凄まじさでした。一週間に5,6冊のペースで読んでいるようです。彼の読書のスピードは1時間に150ページなのだそうです。そして、読んだその90%を記憶しているのだそうです。
彼は読書している本に記載されていたデータを通して「世界の後進国ではその貧困さゆえに先進国では薬を飲めば治ってしまう病気で命を落としてしまう子供たちが余りにも多いという」ことにショックを受けました。
確かに今の日本の中で生活していて人命に関わるほど「不衛生なトイレ」があるなどという話しは聞いたことがありません。
しかし「 世界の中にはトイレの下水が川に流れていて、その川の水を飲料水として使用している 」場所があるという現実。でも先進国の人たちは、そんな場所があるということなど気にも止めていない、いや、知らないから気にとめようがないというのが正しいのかもしれません。
今や世界のほとんどのコンピューター利用者が使用しているマイクソフト社製Window’sの「エクセル」「ワード」「パワーポイント」「アクセス」。ビル・ゲイツは、これらを地球上に広め、自らの営業力によって、それこそ「拡散」させていったと言っていいでしょう。
この偉業だけでも「超」が付くほど凄いことなのに、彼の勢いは留まることはなく、その後も凄まじいほどの勢いで人類が抱えている「病気」「貧困」「エネルギー問題」の解決に向けて自分の人生のすべてをかけて更に先へ先へとその「歩み」を進めていっているのです。つづく