今回は前回の【022:三浦雄一郎さん、竹村健一さんから学んだネバー・ストップ・ドリーミング!】の続きになります!今回も「三浦雄一郎さん」と「竹村健一さん」が共同で執筆した「人生のレールは一本ではない」(2007年に太陽企画出版より刊行)という書籍の中でお二人が語りあっている内容から「私が感心してしまったこと」を抜粋してお伝えいたします!
上記フォトはPixabayからの画像になります
三浦雄一郎の御父上である敬三氏は写真の腕前も凄い方だったようで、半世紀以上も前に雄一郎さんが父・敬三氏と「八甲田山」に昇り、その頂上でシャッターチャンスを待つことがあったそうです。その山頂は零下十数度という過酷な状況です。にも関わらず、太陽の傾き方にこだわりがあったらしく敬三さんは3時間もその頂上にいて、それに付き合って一緒に山頂にいた雄一郎さんが心の中で「一体、いつまでシャッターチャンスを待つんだ」と腹立たしくなってきた時にようやくカメラからシャッター音が聞こえてきたのだそうです。雄一郎さんは、父・敬三氏が「大地が宝石のように輝く瞬間」を待ち続ける「忍耐力」と「情熱」に感心したと述べています。
竹村:やると決めたら徹底してやりなさいと、教えてくれたんですね。一般の親はよく、自分で勝手に枠をはめて「危ない」からとか「いい加減にしなさい」という。
それが何をするにも中途半端な子どもを作ることに気づいていない。
=======================================
三浦雄一郎さんの父上、敬三さんはどんな時でもあきらめようとしなかった人だったそうです。99歳の時に雄一郎さんと父・敬三さんはモンブランを一緒に滑っているのです。そして、102歳で再びモンブランを滑ることを目標にしていたというから驚きです。まず99歳という超高齢であるにも関わらずモンブランをスキーで滑る日本人がいることにびっくりです。文章ですと2行でさら~っと書けてしまいますが、自分の身の回りに超高齢者の方がいたとして、仮にその方がモンブランをスキーで滑降することになったとしたら、貴方はその方の体調を整えて、モンブランのあるスイス・フランスを目指して成田から飛行機に乗って、パリまで12時間、パリで違う交通機関を利用して数時間。あなたの知り合いの高齢者の方は、こんなにも長く飛行機に乗っていられますか?そして、モンブランまで行って、そこでスキーをして見事に滑降してくることを想像出来ますか?99歳でこれを成し遂げた「三浦敬三」という人は、なんと凄い人なのでしょう!!そして、今度は、102歳で、またこれと同じことを行おうとしていたのです。残念ながら101歳でお亡くなりになられてしまいましたが「やってやるんだ」という強い思い、それを目指し続けるという「強靭な精神」にただただ脱帽するばかりです。
=======================================
竹村:僕は「自分自身を拠り所として生きろ」というこの精神を、親から教わったような気がするんです。というのは、とくに 父親は僕に「嘘はつくな」「自分の足で歩け」という気持ちをたたき込んできたからです。
三浦:「嘘をつくな」というのはいい教えですね。正直に、まっすぐに生きていく人間は、必ず天が見守ってくれるものです。
三浦雄一郎さんが「嘘をつかずに、正直に、まっすぐに生きていく人間は、必ず天が見守ってくれる」というように「天」というワードを出してきています。
竹村さんはここで「ええ、そうなんですよね」と同意・同調するような発言はしていないんです。それよりも竹村さんは「とことんやりぬく」という雄一郎さんの父・敬三さんの生き方こそが自身を正しい方向へ導いていくのだと信じているのではないかとお考えのようです。
私は、三浦雄一郎さん自身が、とことんやりぬいた経験があるからこそ「天」というワードが出てきたのだと思っています。三浦さんは、世界最高地点・エレベストの急勾配の滑降に挑戦した際、転倒して、乱気流の中を斜面を落ちていくことになってしまったことがあるのですが、その際、目の前の景色はスローモーションになって、死ぬというよりも、あの世とは、どんなところだろうと考えたのだそうです。そして、転げ落ちながら「幽体離脱」のような体験をしたのだそうです。三浦さんの話しをきいていると、臨死体験はこれだけではなく、何度も経験しているというからどれだけ命がけのことをしているのだろうと思います。
このお二人の話しに終わりはなく「やりたいこと、叶えたいこと」があるのならば「懸命にやり抜く」という気持ちがだいじであり、諦めずに続けていけば、その想いは、天に通じて「夢が叶う・目標が達成」する日がくるのでないか、そんな風に思った次第です。「ネバー・ストップ・ドリーミング!」の心意気こそ大切なのだという事をお二人から教えて頂きました!貴重なお話しありがとうございました!