11.ナイアガラの滝「スーパーマン2」や「ロング・キス・グッドナイト」に出てきたなぁ!
ここも若き日に漠然と生きているうちに一度は行ってみたいと思っていた観光地であります。そして、やはり休暇時に家内とロサンゼルスから出かけていきました。ロスからトロントに入り、トロント観光をしてからナイアガラの滝に移動しました。トロントで覚えているものは、トロントの皆さん、すみません、若い人は知らないと思いますが、昔、日本では知らない人がいなかった大物タレントの大橋巨泉さんがオーナーであったお土産屋さんがあり、そこに行ったことと、そのお店の近くに聳え立っていたCNタワーを見上げたこと、それ位しか記憶にないのです、宿泊した覚えがないのできっと滞在時間があまりなかったのだと思います。トロントの皆さん、本当にごめんなさい、心はもうナイアガラの滝に行ってしまっておりまして・・・。
映画「スーパーマンツⅡ」(1980年米公開、クリストファー・リーブ主演)の中でナイアガラの滝が出てきます。観光に来る客相手に詐欺を行っているグループに関する取材のためにクラーク・ケントとロイス・レーンがスミスという新婚夫婦になりすましてナイアガラの滝にやってくるという設定です。ナイアガラの滝の横を二人で歩くシーンがあるのですが、クラーク・ケントが、「みんな手をつないで歩いているから僕等も手をつないで歩こう。」と言って手をつないで歩くシーンの後ろにナイアガラの滝で一番の名所が映っています。劇中のその辺りで画面を静止させてよ~く見てみると本当にナイアガラの滝の滝つぼの落ちていく水の量に圧倒されます。二人が少し歩くとナイアガラの滝を見下ろしている二人のご婦人がいるのですが、普通の観光客はこの二人の目線でナイアガラの滝を見ていると思います。実際に私もこの映画に映っているその場所に行ったことがあって、そこからナイアガラの滝を眺めました。流れ落ちる水の量の多さ(巨大さ)にただただ圧倒されますし、実際にそばで見ていると流れ落ちる時の音の大きさはうるさく感じるくらいのものでした。映画「スーパーマンツⅡ」を観ていると滝の音はとても穏やかな音量に調整されていますが、実際にこの場所にいると物凄い水量の音がしています。
この後のシーンで少年が柵の向こうへ出て悪ふざけをして手を滑らせて落ちてしまうというシーンがあるのですが、このように不慮の事故で誤って滝に落ちてしまい亡くなってしまうケースも間々あるようです。
確かに、28年前に私が訪れた時も、滝に沿って作られている柵はそれほど高くはありませんでしたし、ネットで最近の滝の様子を見てみましたが、やはり当時のままのようで、今もそれほど高くはないようです。私は吸い込まれそうだったので柵から中をさっと覗いただけで後は柵から離れたところから眺めるようにしていました。誤って落ちてしまった人の映像を見た事があるのですが、柵の上でかなり身を乗り出していました。あの行為はやはりしてはいけない行為だと思います。許される「悪ふざけ」と取り返しのつかない「悪ふざけ」があると思います。ナイアガラの滝に落ちて無事に生還出来た人の数はとても少ないのです。
「君子危うきに近寄らず!!」という言葉をご存じかと思います。「教養があって徳がある人は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないものである。」という意味の故事成語。ナイアガラの滝は、滝つぼがどうなっているか柵を越えてついつい下を見たいという衝動が起こるのですが、でも柵に登ったり、腰かけて両手を離して悪ふざけをする場所ではありません。命は一つしかないのです。皆さん、訪れる際はくれぐれもご注意を!!
私も一度乗りました。楽しめることは楽しめるのですが、その時2つほど難点がありました。もちろん安全な範囲内で遊覧船が滝に近づいていくのですが、轟音とともにボートの上の全員に否応なく降り注ぐ半端ない量の「水しぶき」。私は普段からメガネをしているのですが、この時「水しぶき」でメガネを何度拭いてももう前が見えない状態でした。メガネをしていない家内に後で聞いてみたら裸眼の人も同様で水しぶきしか見えなかったそうです。それと私にとってもう一つの難点は、入り口で配られた「水しぶき」を避けるための頭からすっぽり被る形のビニール製の簡易カッパ(CAPA,ポルトガル語:雨の際に着る上着)なのですが、これがとんでもなく臭かったのです。長時間水しぶきのかかるところにあるからなのでしょうか?他の乗船客にも臭い人と何も臭わない人がいるようで、当たりはずれがあるようです。今は全ての人が臭くなく楽しくクルーズが出来るようになっていることを祈るのみです。
この日の夜はナイアガラの滝からほど近いホテルに宿泊しました。ホテルで少し休んだ後に家内と食事に出かけましたが、夜は夜で様々な色でライトアップされた滝を見る事が出来ました。それはそこでしか見る事の出来ないとても幻想的な景色でした。
食事を済ませてホテルの部屋に戻ってきて寝る前に気づいたのですが、当たり前のことなのですが、我々がいるホテルの部屋にも滝が落ちる音が絶え間なく聞こえてきていたのです。寝るのに少し気になる音ではあったのですが、風呂に入り、電気を消してベッドに入ると、やはり昼間の疲れから、絶えず聞こえてきている滝の音も心地よい子守唄のようになり眠りにつくことが出来ました。
さてさてさて、私は個人的にレニー・ハーリン監督、ジーナ・デイヴィス主演の「ロング・キス・グッドナイト」という作品がお気に入りなのですが。ジーナ・デイヴィスが演じるのは、記憶を何年も失っていて夫と娘と暮らす普通の主婦なのですが、ある日、記憶が戻ると自分は政府のエリート暗殺者であったことを思い出してしまうのです。そして、彼女の存在を消そうとするものが現われて・・・・。
つづく