2. サンタバーバラ - 映画「サイドウェイ」に出てきた?
ロサンゼルスに住んでいた経験のある日本人に「次に日本からロスに来て時間に余裕があったら、どこに行きたいですか?」という質問をすると、おそらく、十人中八人か九人の人が「サンタバーバラ」と答えるんじゃないかと思います。私の知り合いでサンタバーバラを訪れた人たちは皆この町の虜になって帰っていきます。かくいう私もそうですが・・・。映画「サイドウェイ」を見て頂くと、サンタバーバラ周辺、特にワイナリーでのシーンはほどよくありサンタバーバラ周縁の様子がよく分かりますよ。アメリカのエンターテイメントの真髄を書く章なのですが「心を楽しめせる町」ということでこの町のことを書いておきますね。
「サンタバーバラなんていう地名?初めて聞いた。それはどこにあるの?」という方も多いかと思います。どこにあるか大雑把に説明するとですね、ロサンゼルスの中心からフリーウェイで西にあるサンタモニカまで行って海にぶちあたったら、その海岸線の道(Pacific Coast Freeway and 101) を「北」に向かってただひたすら2時間から2時間30分位(約120キロ)、走る。するとロサンゼルス市民の人気リゾート地・サンタバーバラに到着します。だいたい分かりましたか?その間、天気の良い日だと左手に大海原の太平洋を見ながらのドライブが出来るし、ワイン好きにはワイナリー巡りが出来て最高です。例えば日本だと関東の人は夏になると避暑地の軽井沢に行きますよねぇ。ロサンゼルスの人も夏になると一泊か二泊とか近場で体を休めてリフレッシュしたい、心の洗濯がしたいと思ったら「サンタバーバラ」に出かけていくのがお決まりのコースの一つになっているようです。
サンタモニカから車を飛ばして2時間でこんなご機嫌な町に行けるのを知っている日本人ってどれだけいるんだろう?2時間もの間、海を見ながら道を走ることが出来るわけだから夏と海に相応しい音楽は持参しないとね。もちろん地元に流れているFM局の音楽を流しながら行くのもいいけれど、私だったらお気に入りのビーチボーイズか山下達郎の「ビッグウェイブ」あたりは外せない。
そういえば、サンタモニカからスタートしてこのパシフィック・コースト・フリーウェイを走りだして、マリブを通り過ぎたあたりにとても素敵なレストランがあるので、そこを紹介させてください。お店の名前はGeoffrey's (ジェフリーズ)。サンタモニカからこの道沿いに運転すること25分くらいすると左手に出てくるお店なのですが、御店の中が最高なんです。下にお店のURLを張っておくので是非覗いてみてください。昼間晴れている時は、海を眺めながらの食事は最高。夕陽の見える時間帯に行くとこれはこれでロマンティックで最高。夜食事に行くとテーブルごとに小さなロウソクの灯が揺らめいていて穏やかにそよぐ風の中で食事が出来て最高。出来れば仕事でなくデートで行ってほしいお店なんです。
私も最後に行けたのが2007年でしたから、あれからもう10年以上はお店を訪れていないということになりますね。2020年7月のコロナ禍の今、上のホームぺージを見てみると再オープンしたと書かれていますね。次回、ロスに行ければ絶対にまた行ってみたいです。オーナーさん、スタッフの皆さん、是非・頑張ってください!!
さてさて、サンタバーバラのイメージは建物は白、濃いオレンジ色の瓦っぱい屋根、それに青い海。サンタモニカ同様にピア・桟橋があって、そこには数多くの観光客はもちろんだけど、海鳥たちもいる、しかも日本のよりもでかい。中にはペリカンみたいな口をしたのもいる。
スペイン風の町なので異国情緒もたっぷり味わえて、肌にあたる空気がなんだかとても爽やか。数多く有名人が別荘をかまえている。マイケル・ジャクソンが所有していた「ネバーランド」というどデカイ施設もサンタバーバラ近郊にあるらしい。今でも訪れるファンはいるらしい。週末になるとビーチの入り口というか町とビーチの間にある舗道で、数多くのアーティストたちが自分の作品(絵画)を売りにやってくる。海岸を離れて町の中心のステートストリートというメイン通りに移動すると、そこは結構長い通りになっていて、さまざまなお店やレストランが多くあって一軒一軒のお店を見て歩いているだけでもかなり楽しめます。私が行ってた頃はヘンテコなお寿司を出すお店があったなぁ。
車が運転出来なくてもロサンゼルスのダウンタウンにあるユニオンステーション(鉄道の駅)からアムトラック(AMTRAK)という列車に乗ってやはり2時間50分位揺られていくとサンターバーバラに行くことが出来ます。
映画好きの私としては「サンタバーバラ」に関して一つの疑問があります。映画「サイドウェイ」というのは、しがない中年男性が主人公の恋愛ドラマなのですが、サンタバーバラと隣のソルバンクという町の間にあるワイナリーを訪れるシーンは結構あるし、ソルバンクのレストランで食事をするシーンはあるのですが、サンタバーバラで撮影されたシーンが出てこない。この私のブログで何度か名前が出てきている女優さん・アネット・ベニングさんですが、彼女が主演している映画「20センチュリーウーマン」の舞台は1970年代のサンタバーバラで、シングルマザー役の彼女が息子と一緒にサンタバーバラで暮らすという設定だったので、綺麗な街並みが見られるかと期待して観たのにその綺麗な街並みが写し出されることはありませんでした。映画製作時の記事を読むとそのほとんどがロサンゼルスで撮影されたとのこと。これはどういうことなのでしょうか?サンタバーバラ市が市内での撮影を禁止しているのか?それとも市内の撮影にはもの凄く高い税金を課しているのか?どうしてこのサンタバーバラの町中の美しさを伝える映画がないのか、もし時間的な余裕が出来たならば、どうしてそういう映画がないのかその理由をしっかりと調べてみたいところです。私が知らないだけでそういう映画があった場合は、どうかお許しください。
私も次回ロスに行ける時には、やはり是非もう一度このサンターバーバラに行きたいです。今までやりたくても出来なかったこと、それをやりたい。2時間いや1時間、いいえ30分でいいから何も考えずに天気の良い日にビーチで横になってぼぉーとして人生の妙味を味わいたいのです!
つづく